観映画

パレスチナ1948・NAKBA

先週に引き続き、またドキュメンタリー映画を観にいった。先週は私企画、こちらは連れの企画。今回はパレスチナ問題である。 上映時間2時間10分で内容も重いので、正直疲れたが、この映画1本でパレスチナ問題に対する理解が相当深まった。インタビュー対象は…

雪の下の炎

チベット民族蜂起が起こった1959年に投獄され、以来33年間に渡って刑務所や労働所で苦難の日々を過ごし、現在はフリー・チベット運動に全てを捧げている、チベット僧のパルデン・ギャツォ氏を追ったドキュメンタリー映画である。 監督はニューヨーク在住の日…

ゴダール『女は女である』

何回か観たことがあるしDVDも持っているけれども、好きな映画は映画館で観たい。ということで、現在早稲田松竹で上映中の『女は女である』を観てきた。 洒落たセリフ、ミュージカルのようなコミカルな動き、音楽、赤青白の色彩、60年代パリの街並、古いアパ…

〜ジプシー・キャラバン

北インドに起源をもち、国境を超えてヨーロッパ中に広まった民族、ロマ(ジプシー)。そのロマのミュージシャン達が4カ国から結集して行ったアメリカのコンサートツアーを追ったドキュメンタリー。 差別を受けながら逞しく生きてきたロマが生み出した音楽と…

〜大日本人

この前、『大日本人』を観てきた。 そもそも大日本人って何だ?って話なのだけど、電流を流すと巨大化する特殊な能力?の持ち主で、かつて(60年代ごろだろうか)は国民的大スターだったが、現代の大日本人(松本人志演ずる4代目)は国民からも冷ややかな目で…

〜BABEL

話題の『BABEL』を観にいった。 距離は近いのに分かり合えなかったり、言葉が通じなくてもすっと分かり合えたり。そんな人と人との繋がりがとても上手く捕らえている作品。面白かった。 モロッコの遊牧民、LAで暮らすアメリカ人一家とメキシコ人ベビーシッタ…

〜ブラッド・ダイヤモンド

ハリウッド映画でディカプリオ主演と聞いて、観る前はあまり期待していなかったのだけども、良い意味で期待を裏切ってくれた。シエラレオネ内戦の話を軸に、搾取と貧困、内戦、少年兵など、アフリカに蔓延る問題を扱った社会派映画。 映画のストーリーはフィ…

〜不都合な真実

ご存知、地球温暖化に関するドキュメンタリー映画。アメリカ元副大統領アル・ゴアが、事実に裏づけされたデータ(政治家にとっては不都合な真実)を下に、温暖化について分かりやすく語ってくれる。 それにしても、ゴアのプレゼンテーション能力に始終関心し…

〜ゆれる

時間潰しのためたまたま、レイトショーで1000円だった西川美和監督の『ゆれる』を観にいった。評判も良かったし、楽しみにしてたのだけど、期待をはるかに上回って本当に面白かった。 映像に凝ったオシャレ系の映画なのかなと思っていたのだけど(誤解でした…

〜マッチポイント

先週末、幕張の映画館に、ウディ・アレンの『マッチポイント』を観にいった。 かなり期待していたのだけど、期待通り良かった。ストーリーが細部までよくできている。 『虎ノ門』で井筒監督があらすじをかなり喋ってしまっていて、なんとなく先が分かってい…

〜パリ、テキサス

そういえば先週、ヴィム・ヴェンダースの『パリ、テキサス』を観た。すごく良かった。 赤い帽子を被ったトラヴィスが砂漠を彷徨歩くシーンで始まるのだけど、そこで完全に惹きこまれ、「この映画すごい」と思った。 朝焼けの空、砂漠、街、カラフルな服や靴…

〜イノセント・ボイス~12歳の戦場~

こちらはエルサルバドルの内戦を扱った映画。 少年兵の問題に焦点をあてた映画なのかなと思っていたら、それだけじゃなかった。戦争中でも友達や家族と楽しく過ごす子供達のキラキラした日々が、本当に美しくて素晴らしい。 そして、そんな無邪気な少年に、…

〜ホテル・ルワンダ

先週末、久々に早稲田松竹で2本立てを観た。ずっと見たかったホテルルワンダと、見るまで知らなかったイノセント・ボイスで、どちらも戦争もの。ホテル・ルワンダは、94年にアフリカ・ルワンダで起こった内戦を扱った映画。日本では当初、供給会社の買い手が…

〜ダ・ヴィンチ・コード

前売券を手に入れたものの、評判がよろしくないので後回しにしていたのだけど、そろそろ上映が終わっちゃいそうなので観てきた。 で、感想は「けっこう良く出来てるんじゃないの?」という感じ。(期待が低すぎたか。) 映画は時間が限られているから、原作…

〜花とアリス

岩井俊二監督の『花とアリス』をDVDで観た。 とにかくかわいい映画なのだけど、ハナとアリスの繊細な心の動きがうつし出されていて、浮遊感がある不思議な映画でもある。そしてコメディーでもある。…とやっぱり不思議なのだけど、私はけっこう好きだ。 印象…

〜ブロークン・フラワーズ

ビル・マーレイのポスターに惹かれて映画館に入り、『Broken Flowers』を観てきた。 ジム・ジャームッシュ監督の作品だ。 ビル・マーレイが演じるのは、コンピュータ事業で成功してリッチな暮らしをする中年男ドン。昔は多くの女性と浮名を馳せたものの、現…

〜冒険者たち 1967年(仏)

この間見逃した『冒険者たち』を観た。 さわやかながらもちょっと悲しく、そして美しい映画でした。 アラン・ドロン、 リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカスの3人が3人とも格好良くて、海はきれいで、要塞はロマンチック。 こういうこじゃれた映画は余…

〜NANA

ミーハーだけれど『NANA』を観てみた。なにかと話題だったから話のすじは知っていたけど、原作の漫画は読んだことがない。 感想としてはまあ、「少女マンガっぽいお話だなー」と「でも宮崎あおいがかわいいからいいか」。 面白くはあるのだけど、映画として…

〜太陽がいっぱい

日曜日、早稲田松竹にて『太陽がいっぱい(1960)』を観てきた。 映画史に残る名作の一つと言われているけれども、これまで観たことがなくて、初めての鑑賞。 印象的だったのは、アラン・ドロンの絶対的なかっこよさ、ナポリの活気ある町並み、海の青といった…

〜RIZE

チケットを貰ったので、公開初日にシネマライズで観てきた。 L.A.のサウス・セントラルという、全米で最も危険と言われている地区に暮らす人々のドキュメンタリーであり、ダンス映画だ。 子供たちに希望を与えるためにピエロの格好でダンスを始めたTommy the…

〜男たちの大和/YAMATO

自腹だったらまず行かない映画なのだけれども、タダ券が3枚当たったというので、家族で観にいった。 今年が戦後60年という事で制作された作品だそうだ。 戦艦ヤマトは大きくてかっこよかったけれど、「どこかで観たことありそうだな」という映画だった。 思…

〜フリークス

先週末、渋谷シネマライズXにて、『フリークス』を鑑賞。 フリークス:奇形という意であり、映画の舞台はフリークス達のサーカス団だ。 小人、手足が無い人、シャム双生児など、いろんな人が一緒に暮らし、芸をする様は、なかなか貴重な映像であり、すごい。…

〜スモーク

ポール・オースター原作の映画「SMOKE」をDVD鑑賞。 この映画に出てくるのは、ブルックリンに暮らす、ちょっと変わった人たちの日常生活なのだけど、オースターがこんなにほのぼのとした話を撮るとは、想像外だった。(彼の映画を観るのは初めてだった。) …

〜永遠のハバナ

早稲田松竹にて現在上映中の「永遠のハバナ」を鑑賞。 いやあ、これがまた退屈な映画で。 セリフも一切なし、ナレーションも字幕もなし。「日常を撮った」っていうのにも程があると思う。 確かにキューバの人々の生の暮らしを感じることができたし、アップで…

〜エピソード3

これ、行って来ました↓ asahi.com: 「スター・ウォーズ」最終作の一般試写会、東京有楽町で - スター・ウォーズ特集 http://www.sanspo.com/geino/top/gt200506/gt2005061905.html http://www.daily.co.jp/gossip/2005/06/19/177000.shtml いやそれにしても…

〜ウディ・アレン

恵比寿ガーデンシネマに、ウディ・アレンの『さよなら、さよならハリウッド』を見に行った。 ええ、井筒監督の奨めを聞いてつられて観に行きましたとも。 原題は『Hollywood Ending』で、つまり「ハリウッド映画っぽい陳腐な終わりかた」というシニカルな意…

〜アビエイター

久々に話題作を観てきた。 少し長かったけれど(3時間)、飽きることなく観れた。 何と言っても、ディカプリオが好演です。レオナルド・ディカプリオが演じるハワード・ヒューズに関しては映画を観るまで全く知らなかったのだけれども、アメリカではちょっと…