インド編(その2 アムリトサル)

その1はこちら→ id:makiflat:20100922

  • 9月7日

朝起きて街に出て、まずは宿探し。前日は駅近くの安宿に泊まっていたが、黄金寺院から徒歩3分の小綺麗な部屋に移動した。荷物を置いて向かったのは黄金寺院!スィク教の総本山だ。私がアムリトサルに来たのは、この寺院を訪ねたかったからである。
黄金寺院は無料だし他宗教の人も中に入れるけれども、2つのルールがある。まずは履物を持ち込まないこと、2つ目は頭を必ず覆い隠すこと。ということで履物を預けて、足を水で洗って、頭にスカーフを巻いて、いざ中へ。
中は、想像よりもずっと広く、綺麗で、思わず息をのんだ。巨大なプールの中に金色に輝く寺院が浮かび、祈りの音楽が絶えず流れている。人々はプールで沐浴したり床で佇んだり。私も人々の流れに合わせてゆっくり、プールの周りを歩き、寺院も参った。床の白大理石が素足に気持ち良く、水が張り巡らされているせいか涼しい風が吹き、町の喧騒から離れてとても癒された。


黄金寺院の次に向かったのが、ジャリヤーンワーラー庭園。アムリトサルの大虐殺の現場となった所だ。インド独立運動中に虐殺の現場となったこの場所は、現在は大きな慰霊碑が立つ公園となっている。

庭園を出た所で、「今夜ワガボーダーに行かないか?」と話しかけられる。ワガという印パの国境では毎日国旗を降ろす儀式に合わせてイベントが行われており、乗合バンの客引きをしていたのだ。Rs80(160円)とのことで、安いので即決。
夕方、待ち合わせ場所に行ってみると、同じ車のメンバーはインド人家族4人+私の、計5人だった。この家族が、英語は殆ど喋れないけれどもとても良い人たちで、車内で果物やサモサを分けてくれたり何とか英語で話そうとしてくれたり、途中で寄ったヒンズー寺院では一緒に連れて行ってくれてお祈りの仕方を教えてくれたり。お陰で道中もとても楽しかった。
そしてワガボーダーに到着。外国人は本当はVIP席に行けるらしいのだが、せっかくなのでインド人家族と一緒にインド人席へ(男女のシートが分かれているので、女性専用席へ)。このイベントは予想を上回る盛り上がりで驚いた…。儀式開始前は大音量で音楽が流れる中、踊る女の子たち。儀式が始まると皆で声を合わせて叫んだりして、女性専用席でも凄い熱気だった。

インドとパキスタンの国旗が同時に降ろされる(ご覧の通り、向こう側(パキスタン側)の観覧席はガラ空き。)↓
 

ワガからの帰り道、同じ車の一家がお買い物をしたいというので、私も一緒に布地屋さんに行く事に。ローカルなお店で値段も安心なので、私も便乗してストールを1枚買った。写真は、熱心にパンジャビドレスの布を選ぶ娘さん↓

アムリトサルに戻った後、夜の黄金寺院を見に行った。目の前に現れたのは、思わず声が出てしまった程美しい姿。

座ってぼうっと眺めていると、若者4人組(女の子3人、男の子1人)が流暢な英語で話しかけてきた。巡礼の為にアムリトサルに来ている大学生だそうで、外国人が珍しいのか私に質問攻め!
男の子は所謂"本物の"スィク教徒だそうで、スィク教について色々と教えてくれた。本物の証は5つ。1.生まれた時から髪を伸ばしていてターバンを巻いていること 2.短刀を携帯していること 3.長いパンツ(下着)を穿いていること 4.バングルをはめていること 5.櫛を携帯していること。「本当は人前で抜いてはいけないんだ」と言いつつ、刀も見せてくれた。
「そういえば無料で食事が提供されるの知ってる?」と聞かれ、知らないというと、「行くべきよ!それじゃあ今から行こう」ということになり、寺院の脇にある食事提供所へ。ダルとチャパティを無料で頂けて、しかも美味しかった!

彼らと過ごすうちにあっという間に23時をまわってしまい、翌日早いため宿に戻った。

以下はアムリトサルで出会った人々↓
昼間に黄金寺院で話しかけてくれた、お父さんと娘たち

ガボーダーで同じ乗合バンだった家族の女性陣(3世代)

夜に黄金寺院で出会った大学生たち

他にも大勢の人から声を掛けられたし、写真を1枚撮らせてくれと頼まれたり一緒に撮って欲しいと頼まれたり、アムリトサルの皆さんは本当にフレンドリーだった。
アムリトサルで楽しい時間はあっという間に過ぎ、翌日早朝、デリーへ向かった。