朗読者 / ベルンハント・シュリンク(著)松永美穂(翻訳)
久々に、本を読んで感動した。主人公のミヒャエルは戦後のドイツに生まれ、15歳のときに20ほど年上の女性ハンナと激しい恋に落ちる。しかしやがてハンナは失踪してしまう。
ナチスという歴史をもつドイツにおいて主人公は、戦争を生きてきた親の世代をどう理解して受け入れるか、苦悩しながら大人になっていく。同じ敗戦国の国民のひとりとして戦争について考えさせられつつ、小説としても素晴らしい内容。
- 作者: ベルンハルトシュリンク,Bernhard Schlink,松永美穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05/28
- メディア: 文庫
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