朗読者 / ベルンハント・シュリンク(著)松永美穂(翻訳)

久々に、本を読んで感動した。主人公のミヒャエルは戦後のドイツに生まれ、15歳のときに20ほど年上の女性ハンナと激しい恋に落ちる。しかしやがてハンナは失踪してしまう。
ナチスという歴史をもつドイツにおいて主人公は、戦争を生きてきた親の世代をどう理解して受け入れるか、苦悩しながら大人になっていく。同じ敗戦国の国民のひとりとして戦争について考えさせられつつ、小説としても素晴らしい内容。

朗読者 (新潮文庫)

朗読者 (新潮文庫)