2005-11-13から1日間の記事一覧

〜東京奇譚集

村上春樹の新作であり短編集。 ここに収められているのは、「奇譚―不思議な、あやしい、ありそうにない話」をテーマにした作品だ。 私は『品川猿』がいちばん気に入った。 自分の名前が思い出せなくなるみずきが、不安になって品川区のカウンセリングへ行く…

〜豊饒の海 第三巻 暁の寺 (あかつきのてら) (新潮文庫) ―豊饒の海(三)

『暁の寺』を読むきっかけは、インド・ベナレスの事が書かれているからという理由だったけれども、読み始めてすぐに、豊饒の海の一・二巻、『春の雪』『奔馬』から順を追って読まなかったことに少し後悔した。 重要らしき人物、松枝清顕と飯沼勲の事がよく分…