むすび農園

makiflat2009-03-08

会社員を辞めて就農したという、大学時代のNGOインターンつながりの友人に先日久々に会った。彼は、「田舎でのんびり暮らしたい」とか「農業で儲けたい」という理由ではなく、食の問題・持続可能な社会についてを真剣に考えた末に農業を始めた人で、そのコンセプトはとてもしっかりしている。
それは、「地元で手に入るもで作った堆肥などを使用した無農薬栽培で、露地栽培(ビニールハウスは使わない)。販売形体は、生産者と消費者が直接つながる、"提携"という形で、家庭に年間を通じて野菜セットを継続的に配送することによって、消費者は継続的に農家の農生活を支え、農家は継続的に消費者の食生活を支ええていく」というもの。季節によって野菜の量・種類は変化するけれども、「畑に合わせて料理をする」ことを推奨している。
詳しくはこちら→信州の有機農家「むすび農園」:農薬や化学肥料を使わずに育った植物性肥料の野菜をお届けします。
そして昨日我が家に届いた野菜セットの中身は、じゃがいも、里芋、ごぼう、青首大根、コウサイタイ(中国野菜)、菜の花、みぶな(京野菜)、芽キャベツ、白ネギ、人参、タカノツメ。見た目からして新鮮そうで、田舎育ちのうちの両親もとても喜んでいた。今は端境期で、一年で一番野菜が少ない時期だそう。今後が楽しみだ。

そういえば、先日の週刊ダイヤモンドが「農業がニッポンを救う〜楽しみながら儲ける!日本のファーマー大変身」という特集で、農業を起業するノウハウについて書かれていた。確かに、ビジネスセンスのある人が農業をやれば、最近の背景(消費者の食に対する不信)を考えると、がっぽり儲けることができるかもしれない。

週刊 ダイヤモンド 2009年 2/28号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2009年 2/28号 [雑誌]

しかし、前述の私の友人のように、食問題について若いころから真剣に考えて農業を始めたような人も居る。ビジネス目的でやる人と、真の問題意識を持ってやる人が、競合せずに協力できるようになれば良いかもしれないなあと思う。
私の友人は講演会などもやっているようです→http://www7a.biglobe.ne.jp/~arugama-ma/index.html