〜社会

makiflat2005-03-17

フジとライブドアの、ニッポン放送株をめぐる対決が面白い。
私はどちらの味方でもないけれど、どちらかというとライブドア側を応援している。
否、応援しているというよりは「ニッポン放送を獲得した末に堀江社長がどんな経営をするのかを見てみたい」と言ったほうがいいかな。
それにしても、企業の買収劇がここまで大ニュースとして取り上げられたことなんて、これまで無かったのではないかと思う。
「○が△の株式を過半数取得」というニュースは、これまで日経の企業欄での話だったからね。少なくともワイドショーのネタにはならなかった。
堀江社長が「いま話題の人」なのと対決相手がテレビ局なおかげで、我々にも「株価が下がった」だの「取得率が上がった」だの逐一、解説付きで情報を提供してくれる。
新株予約権発行とか、両者の技のかけ合いが面白い。今後も楽しく観戦させていただこう。

さて、先日『ウォール街』(オリバー・ストーン監督:1987年:米)という映画を観ました。
若い証券マンが一旗挙げようと、大富豪の顧客を囲って企業買収にも挑み、自らも富を手に入れる。しかし正義感が芽生えて結局…といったお決まりのストーリー。スピード感があって面白かった。
証券取引所での株の売買の様子なんかを見ていると、まさに今でもこんな感じなのかしら、と思う。
ウォール街』は18年前の映画だけれども、企業を取り巻く状況は今も変わらない。株価、株主、資本、買収…。
そこでふと思ったのだけど、資本主義が続く限りにおいては、証券取引所では毎日まいにち生き物のように株価が動き、それに応じて巨額の証券が売買され、誰かが得して誰かが損をするんだ!絶え間なく。
恐いねえ。終わりがないという怖さ。
まあ、いまさら資本主義社会や株式会社の仕組みを憂えても仕方が無い。私もしっかり組み込まれていますし。
ただ、近頃そういう社会にちょっと違和感を抱く人が増えてLOHASスローライフが注目されてきていて、これは良い事だと思う。(LOHASはちょっと胡散臭いけど。結局は新しい市場を作るために利用されるのでは?)
http://www.ewoman.co.jp/kurashi/greenheart/ecosurvey/02/


チャールズ・ブコウスキーはこんな言葉を残して死んでしまった。

資本主義は共産主義に先立たれた。残された道は共食いのみ。
『The Captain is Out to Lunch and the Sailors Have Taken Over the Ship』より