〜反日デモ

makiflat2005-04-12

中国の反日デモの様子に唖然としている。
北京で1万人、広州でも2千人がデモに参加したそうだ。
産経ニュース
産経ニュース
日本料理店が襲撃されたり大使館に石や卵が投げつけられたりしている映像を見て、これが日本への怒りを表している姿なのだと思うと、何だかよく分からないような、ちょっと悲しいような気持ちになってしまう。
デモに参加しているのは学生ばかりとか地方出身だけだとか言うけれど、もはや「一部の過激な人が騒いでいるだけ」とは言えない事態なのではないか。

反日運動の原因には、小泉総理の靖国参拝問題、教科書問題、そして安保常任理事国入り等が挙げられる。
元を辿れば全て、過去の戦争に対する謝罪問題ということになる。
確かに日本は、ドイツと違って戦争に対する公式な謝罪をやっていない。
あまり詳しくないのだけど、教養学部時代の何かの授業で『荒れ野の40年(ISBN:400004995X)』と『過ぎ去ろうとしない過去(ISBN:4409510355)』を読み、その時始めてドイツにおける謝罪の意識が日本のそれとは全く違うことを知った。
ドイツでは、大統領が公の場で言及することはもちろん、論争も盛んなようだ。
日本の首相も、もう少し真剣に向き合うべきではないかと思う。
小泉総理の今回の発言は、「誠に遺憾ですね。こういうことが起こらないようにしていただきたいですね」でおしまい。全く何も考えていないことがばればれである。

常任理事国の問題に関しては、正直ここまで中国や韓国から反対されるとは思っていなかった。
アナン事務総長の発言で、ついに日本も常任理事国入りに近づいたかと思ったら・・・。
国連は戦後体制の中で出来た組織だから、戦争の構図をそのまま引き継いでいるのは確かだけれども、いつまでその過去の構造をもち続けるのだろう。
言ってしまえば、常任理事国への参加に、過去の歴史に対する謝罪が果たして必要なの?そこが疑問。

まとめると、

  • 謝罪をするかどうかは別にして、政府は戦後処理に対してもっと真剣に考えるべきだと思う。
  • でも常任理事国入りの問題にそれを持ち込むのはどうなのかなぁ。
なにはともあれ、私は中国が大好きなので、早く安全になってほしいです。