〜ヘンリー・ダーガー展

makiflat2007-07-14

チベット旅行で出合った京都在住の版画家の女の子お奨めの、原美術館で開催されていたヘンリー・ダーガー展に行ってきた(7/16で終了)。東京生活8年目にして、原美術館のことを初めて知ったのだけど、北品川にあるこの美術館は、古い家屋を改築した、とても素敵なところだった。
ヘンリー・ダーガーは、幼いころに両親を亡くして知的障害施設を出て孤独な生活をしていたが、人知れず膨大な量の物語と絵画を描き続けており、亡くなった後にそれらが発見された。
つまり彼のアートは、誰かに見せるために作成したものではなく、ただ自分のために作成していたものなのだ。描かれた物語は「非現実の王国で」と題された、少女たちの戦いの物語。うすっぺらい紙に描かれた絵は、一見カラフルで可愛いけど、よくみると残虐で恐ろしい。
作者の精神世界がこんなにも現わされた作品っていうのは、始めてみたように思う。他にも常設で奈良美智草間彌生の作品があったけど、ダーガーが圧巻でした。
TAB イベント - 「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語―夢の楽園」展
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